昨年の暮れにインド洋沿岸の国々で津波によって２０万人あまりの人々が命を失いました。昨年、日本も台風や地震で被害を受けました。自然災害について考えてみましょう。
地球は平静でじっとしているわけではありません。我々は地球内外から自然の脅威の被害を受けやすいです。地球の表面は固形ですが、内部は溶けた核からできていて、いつどこで地震が起きてもおかしくない状態なのです。
自然の危険がいつ襲うか分かりません。一般に「自然惨事」だと述べられても、地震、雷、台風、洪水、火災、津波などが異なった強烈さを持ち、異なった形で生活にダメージを与えます。これらすべての惨事に共通なのは短時間にしてその地域が住民とともに荒廃することです。最も重要なのは人間がこれらの危険のいずれとも戦う、あるいはこれらを妨げる力を持っていないということです。
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多くの場合、惨事から残るのは激しく破壊された町のみとなります。それでも、大惨事も常に、アッラーの創造である自然のバランスで、地球上の特定の地域だけに影響を与えます。 ほとんどの生き物は地球内外からの危険から守られています。保護されているにもかかわらず、破壊をもたらす自然災害が起きる可能性は常に潜みます。アッラーは我々に地球が時々どれぐらい不安定であり得るか示すためにこれらの大惨事を引き起こします。それらの自然災害は我々人類がどれだけ力がないかを思い出させるきっかけとなります。
自然災害から学ぶべきことは他に何なのでしょうか。
地球が人間のために特別に創られました。人間がなぜ創られたかはクルアーンの以下の筋で明白に示唆されています：
海水の下にある重要な場所
「かれこそは玉座が水の上にあった時，6日の間に天と地を創造された御方。それはかれが，あなたがたのなか誰が，行いに最も優れているか，明瞭にされるためである。だがあなたがもし，「あなたがたは，死後必ず甦されるであろう。」と言えば，不信心者たちはきっと，「それは明らかに魔術に過ぎない。」と言うであろう。」フード章７節
これらの自然現象のいずれもランダムに起きているわけではありません。すべては科学的な説明を持っています。同じ因果関係は事故、病気あるいは死亡に関してもあります。もちろん我々には身の安全を確保する義務はあります。しかし、それでも自然災害によって身に何かが起きることはあり得ます。アッラーは自然災害を使って人間に警告します。例えば、地震によって何千という子供たちを含む人々が亡くなり、また多くの人々はけがをします。
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アッラーの警告に耳をかさない人たちは「自然の現象」だけのように説明します。そしてほとんどの人はアッラーがこれらを特定の目的のために作ることを理解しない傾向があります。ただアッラーの存在に気付いていて、そしてアッラーの創造の深い理解を持っている人たちだけがこの「自然現象」の後ろに神様の原理を理解します。
クルアーンの節で、「人はすべて死を味わう。われは試練のために，凶事と吉事であなたがたを試みる。そして（最後は）われに帰されるのである。」アルアンビヤーゥ章３５節、とアッラーは良いことや良くないことで人間を試されていると示唆されています。
「あなたは見るであろう，天使たちが八方から玉座を囲んで，主を讃えて唱念するのを。人びとの間は公正に裁かれ，「万有の主，アッラーにこそ凡ての称讃あれ。」と（言う言葉が）唱えられる。」ズマル章７５節
この人生で人に起こっているすべての出来事はテストの一部です。本当に信仰のある人たちはこのなぞの本質を理解します。自分の身に不幸が起こるとはいつもアッラーに頼って、そして過ちを認めて反省すべきです。災害などもアッラーの使用人のようなものであって、そしてそのきっかけで我々はアッラーの約束に気付かれます：
「われは，恐れや飢え，と共に財産や生命，（あなたがたの労苦の）果実の損失で，必ずあなたがたを試みる。だが耐え忍ぶ者には吉報を伝えなさい。災難に遭うと，「本当にわたしたちは，アッラーのもの。かれの御許にわたしたちは帰ります。」と言う者，このような者の上にこそ主からの祝福と御恵みは下り，またかれらは，正しく導かれる。」バカラ章１５５−１５７節
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